試験申込〜受験前日まで
試験の申し込みの方法・流れについては、CBT方式の試験を管理している【CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト】→【IPA(独立行政法人情報処理推進機構)ページ】→【基本情報技術者試験ページ】から確認することができます。(リンクは下に貼っておきます)
CBT-Solutions 基本情報技術者試験ページ
カンタンに言えば、専用サイトでアカウントを作成→そこから申し込み手続きを行う感じです。
国家試験を受験する際によくありがちな、郵便局で収入印紙を買って申込書と一緒に郵送したり…といった手間はかかりません。
全てWeb上で完結するので、クレジットカードで決済すれば申し込み〜完了まで10分ぐらいでできます。
また、一度申し込んだ受験日の変更もマイページから簡単に行うことができます。(ただし受験を予定していた日の3日前まで)
さらに、受験時間も朝10時からと決まっているわけではなく、11時開始とか14時開始とか、規定の時間内であれば自由に選べる仕組みになっています。(試験会場の予約の混雑具合などにもよります)
筆者の場合は、受験申込日から1ヶ月先の平日を受験予定日に選んだこともあり、既に予約で埋まっている時間帯はなく、いつでも自由に選べるような状況でした。
受験したいと考えている日まで余裕がない場合や、土日しか受験できないという場合は、受験したい日時が既に予約でいっぱいで自由に選べないことも考えられるので、少し注意が必要かもしれません。
試験会場は、その地方の中心部にあるCBT試験センター(PCスクールや資格の学校など)がメインとなります。
県庁所在地であれば、地方でも1〜2つは試験会場があるので、試験を受けるためだけにわざわざ東京や大阪などの大都市まで移動する必要はありません。
ただし、お住まいの地域が県庁所在地ではない場合は、最寄りの試験会場まで数時間かかる可能性もなくはないので、事前に会場をチェックしておくことをお勧めします。
基本情報技術者試験の全国の試験会場は、下のリンクページからご確認頂けます。
CBT-Solutions 基本情報技術者試験(FE)を受験可能な試験会場の一覧ページ
その他の注意点としては、申し込みが完了しても受験票は郵送されない(そもそも受験票が無い)ということでしょうか。
大抵の試験の場合、試験日が近づいたら受験票が自宅に届くようになっていて、受験票に試験の注意点などが記載されていることが多いかと思いますが、基本情報技術者試験ではその受験票がありません。
では事前連絡が一切届かないのかというと、そういうわけではありません。
試験前日になったら、アカウントに登録したメールアドレスにメールが届くようになっていて、そのメールに試験の概要や注意点、当日の持参物などが記載されています。
ちなみに、試験に持って行くものは本人確認書類だけでOKです。(運転免許証やマイナンバーカードなど)
詳しくは後述しますが、筆記用具や時計は必要ありません。試験に持ち込みできない(試験中に使用できない)仕組みになっているからです。
POINT!
- ・受験の申込みは、専用サイトからWebで完結できる!
- ・日時は柔軟に選ぶことが可能(ただし会場の予約状況に左右される)!
- ・受験票は郵送されない(受験票がない)ので、勘違いしないように注意!
受験日当日(試験会場到着~試験開始直前)
受験日当日は、当然ながら試験開始時間までに試験会場に向かう必要があるわけですが、みんなが一斉に受ける試験ではなくなったので、同じ試験を受ける受験者が近くに何人もいるとは限りません。
筆者の場合は試験日が平日だったこともあり、試験会場のビルの前に受験者らしき人は誰もいなくて、『本当にここで試験があるのかな?間違ってないよな?』と、少し不安になりました(笑)
一方で、同じ試験を受ける受験者同士の会話や動向が気になって緊張感が増す…ということもなかったので、わりとリラックスした状態で試験会場に入ることができました。
なお、一斉受験ではなくなって混雑しづらくなったとはいえ、試験会場によってはトイレが1ヶ所しかなかったり、混み合ったりする場合もあり得るので、トイレは試験会場に入る前に済ませておくことをオススメします。
筆者が試験会場に選んだところは、オフィスビルのワンフロアを占めるやや小規模なPCスクールだったので、トイレは小さくて数も少なかったです。(それを見越して、近くの大型ショッピングモールでトイレを済ませておいて大正解でした)
試験会場に到着した後は、受付を済ませる必要があります。
具体的には、本人確認書類による本人確認が行われた後、試験を受験するにあたっての同意書にサインを求められるのですが、このあたりは会場のスタッフの案内に従って行動すれば特に問題はないでしょう。
試験会場には試験開始30分前から入れるようになっていますが、早く到着したからといって試験開始時間を早めることはできません。
待ち時間が長いとソワソワしてしまうという方は、15~20分前ぐらいを目安に、到着時間を調整しておくと良いかと思います。
ただし、どんなに遅くとも5分前には受付を済ませられるようにしておきましょう。
というのも、申込んでおいた試験の開始時刻を過ぎてしまうと受験できないというルールになっているからです。(CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト基本情報技術者試験『よくあるご質問』に明記)
試験によっては、遅刻しても試験開始後○分までは入室可というものもあったりしますが、基本情報技術者試験はこのタイプには当てはまらないので注意が必要です。
受験時刻が近づいたら、試験監督スタッフから試験に関する説明が行われた後、持ち物を全てロッカーに入れてから試験を行うPCの席まで移動します。(※持ち物を入れておく場所の指定などは、会場によって異なる場合があります)
スマホはもちろんですが、筆記用具や腕時計も試験に持ち込む(試験で使用する)ことはできません。
メモ用紙と筆記用具は試験会場側で用意され、受験者はそれを使用する仕組みになっています。
また、CBT方式の試験では試験用のPCの画面上にカウントダウン形式で残りの試験時間が表示されるようになっているので、受験者はそれを見ることで試験時間の確認をすることができます。
指定のPCの場所に移動したら、まずIDとパスワードを入力して試験画面にログインする必要があります。(ID・パスワードが記載された紙を当日渡されます)
試験監督スタッフによる事前の説明をしっかり聞いておき、スムーズに試験を開始できるように心の準備を整えておくと良いです。
CBT方式ではない試験のように、『せーの』で受験者が一斉に問題を解き始めるシステムではないので、筆者は『コレ、本当に始めちゃって大丈夫なんだよな…?』と、少しだけ不安になりましたが(笑)、特に問題なくスタートさせることができました。
いよいよ、基本情報技術者試験のスタートです!
POINT!
- ・受験会場付近に、基本情報技術者試験の受験者が多数集まっているとは限らないので注意!
- ・一斉受験ではなくなって混雑しづらくなったが、トイレは会場の外で済ませておいた方がいいかも!
- ・遅刻すると試験を受けられなくなるので、余裕を持って試験会場に到着しておこう!
科目A試験
旧試験の『午前試験』に相当する科目A試験は、4肢択一式で全60問あります。(試験時間90分)
科目Aの出題範囲・シラバスについては、下のリンクより公式ページをご参考ください。
独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について
繰り返しになりますが、基本情報技術者試験の規約により試験問題に関する情報は一切漏らせないので、『こういう問題が出た』といったようなことは一切書けません。
なので、ここでは試験問題に関すること以外の個人的な感想などを述べるにとどめておきたいと思います。
試験が一斉にスタートしないためか、周りの人や状況がほとんど気にならず、思ったよりも緊張せずにリラックスした状態で科目Aを解き始めることができました。
問題はPC表示されるので問題用紙をめくる音などもまったく聞こえて来ないですし、試験中もかなり集中できていたように思います。
ただ、筆記用具が試験会場側で用意されたものなのでイマイチ手にフィットしない感じがあり、それが少しだけ気になりました。
筆記用具のこだわりが強い方・普段から握り心地の良い筆記用具を使っている方は、試験前はごくフツーのボールペンも使うようにしておき、どんな筆記用具を渡されても手に馴染むようにしておくと良いかもしれません(笑)
また、メモ用紙が埋まって書くスペースがなくなったら試験監督のスタッフさんを呼んで新しいメモ用紙を頼むことができるのですが、何度もスタッフさんを呼ぶのはなんだか気が引けますし、時間もロスしてしまうと考えていました。
なので、できるだけ小さなスペースに小さな文字でメモを取るようにしていたのですが、見づらくて必要なメモを見失ったり、結局メモを書き直す羽目になったりして、余計に時間をロスしてしまう…といったこともありました。
今思えば、もう少しメモの見やすさを重視して、きっちり整理しながらメモを取っていけば良かった気がします。(キレイにメモを取ることに時間を使いすぎてしまうよりはマシでしたが)
科目Aは、見直しも含めて87分で終了しました。ほぼ、試験時間ギリギリですね(笑)
もともと試験時間をフルに使うつもりだったので予定通りではあったのですが、分からない問題に無駄に時間を使ってしまうなどしていたら時間が足りなくなっていたかもしれません。
これは基本情報技術者試験に限った話ではないのですが、考えても分からないような問題(いわゆる捨て問)はテキトーに回答しおいて、そこで時間をロスしないことが大事ですね。
なお、基本情報技術者試験は科目Aを解き終えたら、試験時間(90分)の終了を待つことなく、すぐに休憩に移ることができます。
休憩については、次の章でお伝えします!
POINT!
- ・科目Aは、4肢択一式で全60問(試験時間90分)!
- ・試験では自前の筆記用具を使うことができないので、フツーのボールペンを使って慣れておこう!
- ・メモはキレイ過ぎず汚すぎず、効率的に書き込むようにしよう!
休憩
休憩は最長10分間取ることができます。
『最長で』10分なので、10分経過しないうちに科目Bの試験をスタートさせることも可能です。
休憩の過ごし方としては、『そこまで行きたくなくても、念の為にトイレを済ませておく』ことを筆者はオススメします。
得意・不得意は人それぞれかと思いますが、一般的には科目Aよりも科目Bの方が問題を解くのに手間がかかりますし、時間的・精神的な余裕が無くなりがちです。(実際、筆者も科目Bは100分の試験時間をフルに使い切りました)
科目Bの方が得意という方でも、科目Bでは科目Aを解いたことによる疲労が重なるので油断はできません。
そんな科目B試験の最中に、万が一トイレに行きたくなってしまったらどうでしょうか?
少しでも時間が惜しい状況で、トイレに時間を費やすのはもったいないですよね。
また、休憩時間を利用してトイレに行くことで、その間試験用のPCから物理的に離れることができます。
人にもよるとは思いますが、PCの前に座っているとなかなかリラックスモードにはなれませんよね。
科目Aを終えた直後で加熱状態にある脳をクールダウンさせる意味でも、一度席を離れた方がメリットが大きいのではないかと思います。
そして席を離れるのであれば、ついでにトイレに行っておいて損はないと言えるでしょう。
ただしここで一つ重大な注意点があります。
それは、10分間のカウントダウンタイマーが0になると自動的に科目Bの試験が開始される(=科目Bの試験時間が減っていく)という点です。
なので、ちょっとデリケートな話になっちゃいますが、大きい方のトイレは時間的に少し厳しいかと思います。
トイレに行く際は、小を済ませたらササっと戻るぐらいのつもりでいた方が良いかもしれません。
なお、休憩で席を離れる際に科目Aで使用したメモを持ち出すことはできません。
科目Aで正解できているかどうか不安な問題を試験中にメモしておき、休憩時間を利用して正誤を確かめたいと思っても、それは不可能なのであきらめましょう(気持ちは分かりますが)
そもそも、トイレを済ませる時間も考慮すると、休憩時間にロッカーに入れてある参考書などを取り出して確認している時間的余裕はありません。
ちなみに筆者はトイレで5分ほど時間を使った後、席に戻って2分ほどボーッと過ごして休憩を取りました。
合計7分で休憩を終わらせて、科目Bの試験をスタートさせました。(10分間を全て使い切らなかった)
10分間を使い切るつもりでいると科目Bの試験開始までに間に合わなくなるリスクがあるので、休憩時間は6〜8分ぐらいを予定しておくと良いかもしれません。
POINT!
- ・休憩は『最長で』10分間!
- ・科目Bに備えて、念のためにトイレを済ませておこう!
- ・メモは持ち出せないので、休憩時間中に科目Aの答え合わせを行うことは不可能!
科目B試験
休憩が終わると、いよいよ科目B試験が開始されます。
科目B試験は多肢択一式で全20問あります。(試験時間100分)
科目Bも科目Aと同様に試験問題の内容に関する情報は一切漏らすことができないので、問題の内容には触れず、試験に関する個人的な感想などをお伝えしたいと思います。
科目Bは、独立行政法人情報処理推進機構が公開している科目Bのサンプル問題を見れば分かるように、論理的思考力や計算が必要となるタイプの問題が多くを占め、4肢択一ではなく多肢択一ということもありプレッシャーが大きくのしかかってきました。
※基本情報技術者試験のシラバスやサンプル問題が掲載されている独立行政法人情報処理推進機構のページは下のリンクから飛べます。
独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について
科目Aを終えたことでCBT方式の試験自体には慣れてきたものの、緊張感は科目Aの時よりも強く、1問目から焦ってしまいました。
ですが問題を解いていくうちになんとか落ち着きを取り戻し、気づけば普段通りの感じで問題に取り組むことができていました。
科目Bは科目Aより問題数は少ないものの、一問を解くのにけっこう時間がかかる(特に筆者は計算のスピードが遅い)ので、とにかく『時間が足りなくて全部解けなかった』という事態だけは避けるように心がけていました。
なので、問題文をサラッと読んだだけでは意味が理解できない問題はすっ飛ばし、問題文を読んで『これなら解けそう』という感覚を持てた問題から優先的に取り組む作戦に出ました。
結果から言うと、この作戦は功を奏しました。
複雑そうな問題を後回しにすることで、時間に余裕を持った状態で全問題を把握することができ、どの問題にどれぐらい時間を費やすべきか(費やせるか)を冷静に判断することができたと思います。
また、先に解けそうな問題を解いておくことで精神的な余裕も生まれ、後回しにしていた複雑な問題にも落ち着いて対応することができました。
ぱっと見では複雑そうに見える問題も、問題文と選択肢を落ち着いてしっかり確認すると、答えを導き出せるケースはわりとよくあるかと思いますが、そのためには精神的な余裕を持っていることが重要ですよね。
先に解ける問題を解いておく → 精神的な余裕が生まれる → 複雑な問題にも落ち着いて対処できる…という良い流れを生み出せたのが、合格基準点を上回れた大きな要因ではないかと思っています。
先述の通り、科目Bは100分の試験時間をフルで使い切りました。
全ての問題を見直す時間はなかったので、『絶対にこの問題は落とせない(万が一ケアレスミスで間違えていたら非常にもったいない)』と思った問題を優先的に見直しました。
おそらく正解できているであろう問題を、100%間違いないと確信できる状態に近づける感じですね。
そもそも正解できているかどうか分からない、五分五分といった感触の問題は、見直したところで余計に迷ったりする可能性が高いのであまり見直しませんでした。
100分のタイマーが0になった時点で自動的に画面が切り替わり、受験した結果(科目Aと科目Bの評価点)が表示され、試験終了となりました。
画面に表示された科目A・Bの評価点が、共に合格基準点である600点を超えていたので、とても嬉しく、安心したのを覚えています。
POINT!
- ・科目B試験は多肢択一式の全20問(試験時間100分)!
- ・解けそうな問題から先に解く作戦がうまくいった!
- ・見直しはおそらく正解できているであろう問題を優先的に行い、もったいないミスがないことを確認した!
学習に費やした期間や学習の背景など
基本情報技術者試験に興味を持っている方は、合格に必要な学習期間や、特定のプログラミング言語を学んでおくべきかどうかなども、気になるところではないかと思います。
必要な学習期間などに関しては、『人によって違う』としか言えませんが、『筆者の場合はどうだったのか?』という観点からならお答えできるので、一問一答形式でまとめてみました。
Q1:プログラミングは習得していた?習得していた言語は?
A:はい。筆者は受験前からすでにJavaScriptやSwiftでコードを書いて、スマホアプリを作ったりしていました。
JavaScriptやSwiftを習得する過程でプログラミングの基本に関する勉強は終えていたので、受験対策としてプログラミング言語を学ぶことはしませんでした。
旧・基本情報技術者試験ではJavaなど特定のプログラミング言語から選択し、回答する必要があったようですが、新しくなった基本情報技術者試験では、『擬似言語』としての出題になったので、試験に合わせて特定のプログラミング言語を学ぶ必要がなくなったのが大きかったですね。
Q2:プログラミング言語は習得しなくても良いと思うか?
A:いいえ、そうは思いません。
出題される問題が擬似言語になったとは言え、その仕組み・中身はプログラミングそのものです。
擬似言語による出題に対応する=いずれかのプログラミング言語の基本を学ぶ…ということになるかと思います。
試験のためだけに、興味を持てない言語に手を出す必要はないと思いますが、自分が興味を持てるプログラミング言語の基本程度は習得しておいた方が良いと思います。
Q3:オススメのプログラミング言語は?
A:筆者としては2つオススメがあります。
1つ目はPythonです。
Pythonはプログラミング初心者にも理解しやすいと言われている上に、人気が高いトレンドの言語なので、書店で売られている参考書の数・種類が豊富です。
参考書が豊富であるという点は初学者にとって極めて重要なポイントで、自分に合う参考書で学習することにより、学習効率を最大限まで高められます。
そして2つ目は、JavaScriptです。
JavaScriptはブラウザで動作するプログラムなので、『実際にコードを実行して確かめる』のがとても簡単です。
ChromeやSafari、Edgeなど、普段ネットを閲覧するのに使い慣れているブラウザでプログラムを動かせるので、初心者にもとっつきやすいのが魅力的だと思います。
また、JavaScriptなら趣味のブログサイトをちょこっとカスタマイズしたい…といった場合にも役立つので、本格的なエンジニアを目指しているわけではないという場合でも、身につけた知識が無駄になりにくい点も良いですね。
Q4:合格までの学習期間は?
A:筆者の場合は約2ヶ月でした。
1日の勉強時間は30分〜2時間ぐらいで、長時間勉強するより、『短くてもいいから全く勉強しない日を作らない』ことを心がけていました。
先述の通りプログラミング言語は習得済みだったので、アルゴリズムなどの分野の勉強に時間はかかりませんでしたが、情報系の学部出身ではないので、その他の分野に関する知識はほぼ0からのスタートでした。
ただ、普段からIT関係のニュースには目を通すようにしているので、『見たことも聞いたこともない用語ばっかり』というほどではなかったです。
Q5:学習方法は?
A:書店で参考書を一冊買い、ひたすらその一冊を読み込むという方法で突破しました。
ちなみに筆者が購入した本は、【令和5年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集(著:高橋 京介/出版:SBクリエイティブ)です。
書店でいくつか見比べてみたところ、絵や図が見やすく、解説の文章も読み進めやすかったのでコレに決めました。
下にAmazonのリンクを貼っておくので、興味がある方は見てみてください。
費用面から、資格のスクールに通ったり通信講座を受講したりする選択は最初から考えていませんでした。
基本情報技術者試験は難易度が低い試験ではありませんが、司法書士とか社労士みたいに難しすぎる試験ではないので、継続的に学習すれば独学でもいけるだろうという気持ちはありました。
Q6:どんな人に受験をオススメする?
A:未経験からITエンジニアを目指したい人には特にオススメです。
もちろん、資格があればそれだけで採用されるというものではありませんが、スタートラインに立ちやすくなるのは間違いないと思います。
実際、未経験でも基本情報技術者の資格取得者は応募可能という求人を見かけたことがありますし、そこまでいかなくとも、『基本情報技術者 尚可』(※必須ではないけど資格があった方が良いですよ〜ぐらいの意)と、記載されている求人は割とよく目にします。
Q7:新試験になって思うことは?
A:日時や会場を柔軟に選べるようになったことはもちろんですが、試験問題数・試験時間が短縮されたことで、かなり受験しやすくなったと思います。
また、科目Bのプログラミングに関する出題が擬似言語で統一されたことにより、筆者のようなJavaScriptなど試験の言語として採用されていなかった言語の習得者も、余計な学習コストをかけることなく、受験できるようになりました。
なので、興味があるのであれば、メリットがある・ないに関わらず、一度チャレンジしてみるのも良いのではないかと思います。
以上、皆さんの疑問に少しでもお答えできていれば嬉しいです。
近頃は、ChatGPTをはじめとしたAIがどんどん発達していることもあり、『こんなプログラムが書けた』とか『こんなアプリが作れた』ということに対する価値が揺らぎつつあります。
それはAIに作らせた(出力させた)ものかもしれないですし、そうではないと証明することは困難だからです。
それに伴い、コーディングの早さとか、過去に作成したプログラム(ポートフォリオ)などは今後評価されにくくなるかもしれません。
だからこそ、AIを頼れない状況で、自分自身の記憶力や論理的思考力で勝ち取るしかない資格取得の価値・評価は、相対的に高くなる可能性を秘めていると、筆者は考えています。
国をあげてリスキリング(学び直し)を推奨する動きが活発になっていることも、その流れを後押しするのではないでしょうか。
もちろん資格なら何でも良いと言うわけではなく、中には取得しても意味の薄いようなものも多くありますが、基本情報技術者は国家資格ですし、十分に取得する価値がある資格だと思います。
もし迷っているなら、思い切ってチャレンジしてみることをお勧めします!
POINT!
- ・擬似言語に統一されたとは言え、何らかのプログラミング言語の基礎は学習しておこう!
- ・筆者の場合、合格までの学習期間は約2ヶ月だった!
- ・もしかしたら、今後は資格取得の価値が高まる可能性も!?