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【 Photoshop 】トーンカーブの基本的な使い方

【 Photoshop 】トーンカーブの基本的な使い方

この記事にはプロモーションが含まれています。

画像編集(レタッチ)の基本に、画像のコントラストや色味、明度の調整などがあります。
ですが、コントラストを調節して、カラーバランスを調節して、明度を調節して…というふうに別々に調節していくのは正直とても面倒くさいですよね。

そこでPhotoshopには、コントラストや明度などの微妙なバランスを一つの効果で調節できる機能が備わっています。

それが、トーンカーブです。

トーンカーブを選択すると何やらグラフみたいなものが出てくるので、「難しそう…」と思ったことがある方もいると思いますが、慣れればとても簡単に画像の雰囲気を変えられる便利な機能です。

ただ、明度やコントラストの高低をスライダーで調節するだけと比べると、トーンカーブの調節は少しクセがあるので、まずは基本的な使い方から慣れていくことをお勧めします

この記事ではトーンカーブのみを使い、画像を淡いマットな雰囲気にしたり、コントラストが強めでインパクトがある雰囲気にしたりする加工をご紹介します。
あくまでトーンカーブの基本的な使い方の説明であり、この記事の通りに調節するのが正しいというわけではないので、皆さんも自由にトーンカーブで加工してみてください。

– 目次 –

コントラストを弱く/強くする

まずはトーンカーブの感覚を掴むために、トーンカーブを使ってコントラストを調節してみましょう。
コントラストの調整は、イメージ→色調補正→【明るさ・コントラスト】でも調節できますが、ここではトーンカーブのみを使います。

今回使用させていただくのはこちらの画像です。モデルさんがイケメンすぎます…!

トーンカーブを適用する前のサンプル画像

それでは、まずはコントラストを弱めてみましょう。
具体的な手順は以下の通りです。


  1. イメージ→色調補正→トーンカーブを選択

    イメージ→色調補正→トーンカーブを選択

    ※新規調節レイヤーを作成してもOKです

  2. トーンカーブの左下端のポイントを上に、右上端のポイントを下にドラッグする

    トーンカーブの左下端のポイントを上に、右上端のポイントを下にドラッグする

    ※あまり大胆に動かしすぎないのがポイントです。

  3. 3コントラストが弱まる

    トーンカーブでコントラストを下げた画像サンプル
  4. ▼下の画像はクリック(タップ)で加工前と加工後の写真が切り替わります。じっくり見比べるのにご利用ください。

コントラストが弱まり、マットな質感になりましたね。

また、逆にコントラストを強くするにはトーンカーブのポイントを上下ではなく左右に動かします。


  1. トーンカーブの左下端のポイントを右に、右上端のポイントを左にドラッグする

    トーンカーブの左下端のポイントを右に、右上端のポイントを左にドラッグする
  2. 3コントラストが強くなる

    トーンカーブでコントラストをあげた画像サンプル
  3. ▼下の画像はクリック(タップ)で加工前と加工後の写真が切り替わります。じっくり見比べるのにご利用ください。

色調補正→【明るさ・コントラスト】を使った調節では、調節スライダーを動かすことによって簡単にコントラストを調節できる反面、コントラストを調節できる幅が限られており微妙な調節がしにくいというデメリットがあります。

一方、トーンカーブを使った調節では、調節の難しさはありますが調節できる幅がかなり広く、調節の自由度が高いという大きなメリットがあります。

まずは簡単なコントラスト調整でトーンカーブに慣れて、ポイントをどちらに動かしたら画像が明るく(暗く)なるのかを感覚的に掴むと良いと思います。

    POINT!
  1. ・トーンカーブで画像のコントラストを細かく調節することができる!
  2. ・コントラストを下げるには、端っこのポイントを上下に動かす!
  3. ・コントラストを強くするには、端っこのポイントを左右に動かす!

微妙な明るさとコントラストを調節する

前章では比較的簡易的なコントラストの調節を行いましたが、トーンカーブはもっと細かい調節ができるのが強みです。
コントラストの調節で何となく掴めた方もいると思いますが、トーンカーブの仕様というか仕組みは下のようになっています。

トーンカーブの仕組み

トーンカーブの下に表示されている横向きのグラデーションラインは、画像の暗い部分と明るい部分を示しています。

つまり、左端のポイントをいじくると画像の暗い部分が変わることになり、右端のポイントを変更すると画像の明るい部分が変わることになります。

そしてトーンカーブの左に表示されている縦向きのグラデーションラインは、それぞれのポイントにおいて、上方向にカーブを引っ張れば明るく、下方向にカーブを引っ張れば暗くなることを表しています。

上のトーンカーブの画像を例に説明すると、画像の暗い部分においてカーブが下に引っ張られているので、暗いところはより暗くなります。
一方、画像の明るい部分においては、カーブが上に引っ張られているので、明るいところはより明るくという効果になります。

実際、上のトーンカーブを前章のサンプルで使ってきた画像に適用すると、下のようにコントラストが強くなった感じになります。

トーンカーブを適用した画像

それでは、トーンカーブを利用して色々な画像の明るさとコントラストを調節してみましょう。


  1. 画像の暗い部分を明るくした上で、コントラストを強くする

    画像の暗い部分を明るくした上で、コントラストを強くする
  2. 画像の明るさを落として、コントラストを下げる

    画像の明るさを落として、コントラストを下げる

このように、トーンカーブを使うとかなり自由に明るさやコントラストを調節することができます。
カーブを引っ張るポイントもたくさん指定できるので、もっと複雑なカーブにして微調整することも可能です。

自然な明るさやコントラストの調節はもちろん、独特なカーブの形にして画像の印象をガラッと変えてみても面白いですね。

    POINT!
  1. ・トーンカーブの下のグラデーションライン(横向き)は、画像の暗いところと明るいところを示す!
  2. ・トーンカーブの左のグラデーションライン(縦向き)は、上にカーブを引っ張ると明るく、下にカーブを引っ張ると暗くなることを示す!
  3. ・トーンカーブを使って、明るさとコントラストを自由に細かく調節できる!

画像の色味を変える

トーンカーブ機能で調節できるのは、画像の明るさやコントラストだけではありません。
画像の色味を変えることも可能です。

デフォルトではトーンカーブのチャンネル項目はRGBとなっていますが、このチャンネルは
・レッド
・グリーン
・ブルー
を選択することもでき、選択した色のトーンカーブを調節することができるようになっています。

チャンネルを選択できる

トーンカーブのチャンネル選択

チャンネルをカラー指定にした時のトーンカーブの仕組みも、これまでに紹介した仕組みとほぼ同じです。

通常(RGBチャンネル)では、カーブを上に引っ張ると画像が明るく、下に引っ張ると画像が暗くなりましたね。
それがカラー指定では、カーブを上に引っ張ると指定したチャンネルの色が強くなり、カーブを下に引っ張ると色が弱くなる…ということになります。

それでは実際の画像加工例を確認していきましょう。
今回はニューヨークの画像を使って、画像の赤みを抑えてウォームなイメージからクールな印象に変えたいと思います。

使用させていただく画像はこちらです。NYは行ったことないですが、なんだかオシャレですね!

ニューヨークの画像

  1. トーンカーブのチャンネルをレッドにする

    トーンカーブのチャンネルをレッドにする
  2. 適当なポイントでカーブを下に引っ張る

    ポイントを下に下げてカーブを下に引っ張る
  3. 赤みが抑えられてクールな印象に

    赤みが抑えられて青みが出る
  4. ▼下の画像はクリック(タップ)で加工前と加工後の写真が切り替わります。じっくり見比べるのにご利用ください。


このようにカラー別の強弱(トーン)も変えられるので、トーンカーブ1つで様々な調節が一度にできます。
明るさやコントラスト、カラーバランス、色相・彩度…など、全て個別に調節するより楽で効率的なので、Photoshopの中でも優先的にマスターしたい機能です。

    POINT!
  1. ・トーンカーブのチャンネルを変えることで、カラー別の強弱を調節できる!
  2. ・指定したチャンネルの色を強めたければカーブを上に、弱めたければカーブを下に引っ張れば良い!
  3. ・トーンカーブ1つで様々な調節を一括で指定できるので、優先的にマスターしよう!

トーンカーブの注意点

画像の明るさやコントラスト、色味を一括で調節できる便利なトーンカーブですが、気を付けておきたいポイントがあります。
それは、カラーモードがCMYKの場合です。

 用語解説:CMYK(シーエムワイケー)とは?

通常、PhotoshopではRGBモードで画像を加工編集することが多いと思いますが、初めから印刷物用にカラーを整えておきたい場合など、カラーをCMYKに変更することもあります。
フィルターギャラリーなどと違ってトーンカーブはCMYKでも使えるのですが、CMYKになるとトーンカーブの仕様が変わります。

下の画像はこれまでに紹介したRGBチャンネルにおけるトーンカーブの調節画面です。

RGBチャンネルのトーンカーブ調節画面

それでは次に、CMYKチャンネルのトーンカーブ調節画面を見てみましょう。
カーブの下と左にくっついている 白黒のグラデーションバーに注目してください。

CMYKチャンネルのトーンカーブ調節画面

なんと、白黒のグラデーションバーの白と黒の位置が逆転していますね。

もちろんこれは筆者がトーンカーブの設定を変えたわけではなく、変えたのはカラーモードのみです。
カラーモードを変えるだけで、トーンカーブの暗いところ・明るいところを示すグラデーションバーの向きが逆になるので、知らないと少しびっくりしてしまうかと思います。

ただ、向きが変わるだけでトーンカーブの使い方自体が大きく変わるわけではないので、グラデーションバーの向きに注意しながら調節すれば大丈夫です。

CMYKモードの場合のトーンカーブ調節は下の画像をご参考ください。

CMYKチャンネルのトーンカーブ調節画面の説明

このように、カラーモードやbit数の設定によって使えない機能が出てきたり、使えても普段(RGBかつ8bit)とは違う感じになったりということがPhotoshopでは起こります。
「あれ?いつもと何か違うぞ?」と思ったら、まずカラーモードとbit数設定を確認してみると良いと思います。

    POINT!
  1. ・カラーモードがCMYKの場合、トーンカーブの明暗を示すグラデーションバーの向きが逆になる!
  2. ・ただし基本的な使い方は同じなので、向きに注意して調節すればOK!
  3. ・いつもと違うな?と思ったら、カラーモードやbit数設定を確認してみよう!

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著者について- author profile -

ROYDOプロフィール写真
Michihiro

モバイルアプリ(iOS・Android)ディベロッパー&デザイナー

これまでに、可読性の高いカラーパターンを自動で生成するアプリや、『第3火曜日』といった形式で通知をスケジュールできるアプリなどを制作。

サブでWebデザイン・フロントエンドエンジニアとしても活動しています。

📝ツール・言語:JavaScript/React Native/Kotlin/Android Studio/Swift/SwiftUI

🎓資格:基本情報技術者/ウェブデザイン技能検定3級

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